🎯 共感マップ(DX担当・管理部署側)
見ている(See)
- ベンダーから提示される仕様や専門用語
- DXを会社として「進めなければならない」という空気感
- 会議に参加しているのは管理部署・IT担当中心で、現場利用者の姿がない
- 週1回の打ち合わせで詰めきれない状況
聞いている(Hear)
- ベンダーからの専門的な説明(理解が追いつかない)
- 経営層からの「DX推進」の圧力
- 現場からは「忙しい」「めんどくさい」といった消極的な声
- DXアピールを重視する会社全体の雰囲気
考え・感じている(Think & Feel)
- 「具体像がなくても、とりあえず進めないと…」
- 「結果が良ければいい」「失敗してもPOCだから仕方ない」
- 「自分たちでは細かいことを考えられない/わからない」
- リソース不足や兼務による焦りと無力感
話す・行動する(Say & Do)
- 「これ作ってよ」程度の要望で依頼する
- ベンダーの説明を聞いて「すごいなぁ」と受け止める
- 会議では質問や指摘が少なく、追加質問はまとめて後から出す
- DX担当が現場の声を代弁するが、本質は拾えていない
- 個人ベースでやり取りし、チーム共有が少ない
痛み(Pain)
- ユーザー自身が仕様や背景を理解できていない(ブラックボックス)
- 現場利用者の声が反映されず、要望漏れが多い
- DX担当が1人で抱え込み、兼務でリソース不足
- ベンダーとユーザー間の認識齟齬
- リスク管理が個人依存で、チームとしての把握がない
得たいもの(Gain)
- 現場の声を反映した、本当に役立つシステム
- ベンダーとのスムーズでわかりやすいコミュニケーション
- 要望を漏れなく整理できる体制
- チームで課題やリスクを共有できる仕組み
- 「DXアピール」ではなく、成果につながる実装
🔍 主要な洞察
コミュニケーションギャップ:
ベンダーと管理部署の間に専門知識の差があり、理解の深度に大きな差が生じている。
現場の声の欠如:
実際にシステムを使う現場利用者の意見が十分に反映されていない構造的な問題。
リソースと体制の課題:
DX担当者の負荷が高く、チームとしての情報共有や意思決定の仕組みが不足している。
目的と手段の混同:
「DX推進」自体が目的化し、本来の業務改善や価値創出が見失われがち。